ネギたっぷりの牛丼 は ND と呼ぼう。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.greenspace.info/mt/2009/10/20/_rt_qt.html

今回は 牛丼界隈で時々議論になるネギだくのお話。


ネギたっぷりの牛丼(ネギダク) は ND と呼ぼう、という提案です。ちなみに ND とは Negi tappuri gyuDon(ネギたっぷり牛丼) の意味で、僕が勝手に考えました。


さて、そもそも ネギたっぷりの牛丼(ネギダク) はどんなものかというところから始めると、牛肉のバラ肉や切り落とし肉をコマ切れにして、タマネギとともに甘辛く煮込んだ具材を丼に盛った飯の上にかけただけの庶民料理のネギを多めにしたというもの。意図としては、通常よりも多くのネギを味わいたい時に使われる方が多いと思います、少なくとも日本語圏(非英語圏)では。


と、若干憶測的な表現をしているのは、元々この ネギたっぷりの牛丼(ネギダク) は公式のメニューではなく、ユーザーが自発的な要望してこのように慣習的に広まったものなので、これが正しいという定義は存在しませんしていません。(ようやく最近公式でサポートされることが決まりました。)なので、この口コミ的な使われ方というのも、いわば暗黙の了解で使われているといえます。


そして、日本語圏で使われるようになってしばらくして、英語圏でも ネギたっぷりの牛丼(ネギダク) が使われるようになってきました。ですが、英語圏での使われ方はちょっと違っていて、ネギダクの後に牛丼を付けて注文する使われ方が多いようです。


たとえば、

「客: ネギダク」

という注文があった場合、元々の注文は

「客: 牛丼、ネギたっぷり」

と、元々の発言には牛丼の明確な注文にネギたっぷりをつけてつぶやく形だったのですが、米国では

「Kyaku: Negi tappuri gyuDon」

と先にネギたっぷりを追加して、注文するケースがよく見られます。また

「店員: 並、ネギダクひとつ」

と、厨房へのオーダーとして使うケースも時々見られます。


これってどういうことなのかというと、個人的にはトッピングと同じような形で使っているのではないかと思っています。


CoCo壱番屋などではカレーに対してトッピングする際に、オリジナルカレーの後にトッピング内容を列挙、追加したりします。またカレーのやり取りでも、特にビジネスカレーに多いと思いますが、トッピングの履歴を残したり、後から来店した人に経緯をわかりやすくする意味も込めて、それまでのトッピングを全文引用して注文するケースも多いです。


こうしたトッピングの使われ方が牛丼にも入ってきて、(見た目上)使い方が似ていたカレー文化と混ざり、いまの日本語圏における ネギたっぷりの牛丼(ネギダク) の使われ方になったのだと思います。


ですが、こうした使われ方がしばしば議論になりまして「わざわざ意味のないトッピングをつけて注文するな」とか「もうね、アホかと。馬鹿かと」などといった否定的な意見もよく見られます。


なので、ここはひとつ ネギたっぷりの牛丼(ネギダク) とはいわずに ND (Negi tappuri gyuDon/ネギたっぷり牛丼) という表現を新たに導入したらどうだろう、というのが今回の提案です。前置きが長い!


使い方も これまでの ネギたっぷりの牛丼(ネギダク) と同じく

「客: ND」

みたいな感じでやればいいのではないかなと思います。


って、ただ注文を変えただけなんですけど、意味合いの異なる使われ方(大盛りとつゆだく)で混在していて、それが原因で不快になるくらいなら、いっそ棲み分けちゃえばいいんじゃないのかなといった感じの考えです。


まあ牛丼は元々決まりごともあまりなく、殺伐とした感じの雰囲気が魅力なサービスなので こうしなきゃダメなのだ!ということもないのですが、こういう方法もありなんじゃあないかなといった感じで提案してみました。


よろしければ、ND 使ってみてくださいませ。


であ、また。